鴨台盆踊りの沿革
昭和の盆踊り
今から遡ること、約70年。
昭和20年代には西巣鴨、滝野川地域の住民が集まって盆踊りが行われていました。
当時は戦後復興、高度経済成長期に差し掛かる頃。
先の大戦の物故者の冥福を祈り、また続く世界の平和を願ったことでしょう。
そのような情景が写真からも見て取れます。
このように昭和20年代から続いて来た大正大学の盆踊りでしたが、昭和40年代になるとぷつりと途絶えてしまいました。
昭和の盆踊りの様子
平成・令和の盆踊り
平成23年(2011)、3月11日に起きた東日本大震災では多くの尊い命が奪われ、人々の不安は大きくなり、東日本大震災より前の事を「震災前」、以降のことを「震災後」と表記されるほど人々に大きな衝撃を与えました。
そのような中で、地域振興と物故者の追悼の思いを込めて大正大学の盆踊りは復活しました。
第1回は「鴨台」が入らず「みたま祭り」と称し、第2回からは「鴨台」が入り、第3回からは「鴨台盆踊り」と現在の名称になっていきました。
毎年毎年規模が大きくなり、今年で第10回を迎えることができました。
今年は新型コロナウイルス感染症の流行により、史上初の試みとしてオンラインでの開催となります。
このような時だからこそできる、情況に沿いながらも時代を変える盆踊りをつくっていきたいと思っています。
昨年の様子(第9回)